私はその時逃げていたのかもしれない。
辛い日常から、辛い仕事から。
自分だけが苦労しているのだと、思い込んでいたのかもしれない。
世の中不公平に出来ている。そんな事を言っていた、叔父がいた。
私もそう思った。シアワセな人が世の中にはイッパイいる。
それなのに何故私はシアワセだと感じないんだろう。
家庭の事、仕事の事、自分の自己実現の欲求。
全てに不完全燃焼していた。

世の中にはまた、シアワセでもないし、かと言って不幸でもないだろうと思っている人が、それよりももっとタクサンいるに違いない。

そんな人たちからその時の私を見れば、多分、暗くて、陰険で、取っ付きにくいオヤジがそこにいたのだろう。

紹介であった。メル友の紹介であった。

彼女と出会ったのは、そんな気持ちが渦巻いていた時だった。
彼女はしおらしく私の欲求を受け入れてくれた。

不思議な人だった。明るくなった。その場がポットと明るくなっていた。

身体を合わせた後の倦怠感などまるで無かった。
でも、私の気持ちはそれで単純に明るくなるわけでもなかった。彼女には愛するダンナさんが居るんだよな・・・・

シアワセな人なんだ・・・・いや・・・どうなんだろう・・?
シアワセでもないし、かといって不幸だとも思っていないなかな・・・どうなんだろう?

2年前の初夏だった。その時は、そんな事を考えながらお互いの家に帰った。

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