死んだ夢

2004年8月6日 日常
ある朝突然、私は人生の終焉を迎えた
朝になっても目覚める事は無かった

そんな、夢を見た

天国に行くと、親類一同で私を迎えてくれた
もう既にこちらに来ている人たちだ

父、母、叔父さん、叔母さん、義兄、皆そろって
出迎えのパーティーを開いてくれた。

「トムもとうとう此方に来たのね」
「よく来たね、お前もあちらの世界では良くがんばったね」
「それでは、恒例です。
あちらでの一生を省みるビデオを皆で楽しみましょう」

”トムの一生”と題されたビデオテープを再生し始めた・・・・
私の誕生の時。。。
皆、赤ちゃんについての感想、そのときのそれぞれの思い出
懐かしそうに語り合って盛り上がった。

幼稚園の運動会、祖母が田舎から見に来てくれた思い出を語っていた。
小学校の入学、中学校。。私はだんだんと賢くなって行く。
子育ての苦労を思い出したのか、母が感慨に浸っている。

高校の入学、初めての受験、私はだんだん生意気なって親に反抗する。
親類の人たちは、自分のあちらでの人生と重ね合わせて感動している様子。
父は涙を浮かべていた。
もう少し、話し相手になってあげれば良かったんだな。。
ちょっと後悔しているようである。

そして、大学受験。
志望校に入学したときの嬉しさが伝わってくる。
悲しげな父の顔が、一瞬にして喜びに変わる。
皆も、喜びに盛り上がる。
楽しい大学生活。就職。喜びはさらに増大していった。

そして人生最大の結婚という儀式。
そのときの思い出話で、親類一同、最高調に盛り上がった。

しかし、それからのテープの様子はちょっと違ってきた。
朝起きて、会社でワケのわからない仕事をして、帰りに仲間と一杯・・・・
寝静まった家に夜遅く帰宅
そんなビデオが、延々と続く。

皆、もう飽きはじめ、場は白けぎみになっていった。
ビデオが初孫を映したとき、少しだけ盛り返したが、
しかし、その後はまた、延々と同じ様子のビデオが流れ続ける。

「お前は、つまんねー人生送ってきたんだな」
とうとう、義兄がポツリと一人ごちた。

場は白けきった、
そして、父と母と私だけが。。。。
私の一生懸命生きてきたテープを最後まで見終わった。

「お前は、後悔してないのかい?」
母がポツリと呟いた
私は黙って「うん」と頷くしかなかった。

そして。。。。うなされて私は目覚めた

このまま、本当に目が覚めなかったら
私の人生は、こんなもんなのか。。。。
朝、目が覚めたことをこんなに感謝したことはなかった

人生を考え、後悔しない人生を送ること
それは、今気づくことは難しい

だけど、甘えるな・・・・・
自ら考え、決断して、実行する。。。。

それが大切なんだ
それが出来たのなら
今見た夢のように、なっても仕方が無いのだろう。。。

私は、それを実践してきたか?
このまま死んでたまるかー!
そう生きていくことを、今、私は決心した。

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